森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

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山林を所有するという事

 本日の仕事は山林調査。


『もう何年も行けてない山ですが、
 どうなっているのか、写真だけでも見たいものです。』


そんな御依頼がありました。
地番と所有者様のお名前を照らし合わせ
出て来た場所は・・・ナルホドかなりの奥地。
しかし!聞いたからには行くしかない。
社長と共に現地へ向かいました。


 この山には国土調査という杭が打ってあります。
この杭には一つ一つに番号がふってあります。
それを一つ一つ見つけては印をして歩き(得意のピンクテープです)
所有されている土地を確定してゆきます。

 
 これがナカナカ容易ではない。


谷境・尾根境、植生・林齢の違いなど
境界がハッキリしている所では杭の居所の予測が付くのですが
植生も同じ、林齢も同じ。
だけどどこかで区切られている・・・
そんな土地では下ばかり見て歩く事になります。
土の上、少しだけ覗く(勿論埋もれてる場合もあります)
4cm×4cmの杭を見つけるわけですから。


 無事御依頼の土地を見つける事が出来、写真にも収めました。
社長の判断により、間伐を行った方が良いとの事で
山主さんへお話に伺いました。


『遠い上に急斜面じゃけ、到底私が行く事は出来ません。
 もう捨てた気でおりました。
 正直、こんな奥の山ですから
 私が死んだら、後の者が面倒みるとは思えないのです。
 ここで手入れしてどうなるものかと考えますが、
 出来るならば、お願いします。
 おじいさんと一緒に植えて
 大切に手入れしてきた山なのですから。』


 ゆっくりと、一言一言噛み締めるように
そう、おっしゃいました。


 ただとにかく、今現在の山の状態を改善してゆく事に
気を取られていた私には衝撃の言葉でした。


 ”山主の方に黒字で返せる山造りを”


 社長が常日頃から言われている言葉です。
山は、堂々と受け継がれてゆくものであって欲しい。
心から、そう思いました。


       by、ナカシマ アヤ

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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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