森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

2010年3月10日

雪・・・ですねぇ。

 まぁ、このまま順調に冬は終わらんだろう・・・
と、思ってはいましたが又ヤラレました(苦笑)

 朝起きれば銀世界。

『これが吉和よぉー』
深瀬班長の声が聞こえた気がしたが。
とりあえず、社長・社員に状況をメール報告
皆様気を付けて上がってきて下さい!

山へは入れません。
さぁ、どうしようか・・・
雪の重みで竹がしなり、歩道・車道にまで進出中。
それはイケンと伐採に向かいました。
何重にも重なり合い、いったいどこから手をつけてよいのやら。
まぁ、焦るまい。
結局一番下の竹から順に一本・一本切ってゆくのみよ。

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雪の日の作業で、一番困るのは
フェイスガードが使用出来ない事。
雪が積もって全く前が見えやしない。
メガネをかけてもすぐ曇るし。
普段ガードしてくれている一枚が無いというのは
結構不安なものです。
そうか、スキー用ゴーグルしたら良いのか!?
と、思いつつ目を細めて作業。
ある程度片付くと、待ってましたと除雪車がやってきました。
良かった、良かった。

 今日は自宅待機。
まだまだまだまだ降り続いています・・・
2、3日現場には入れないかもなぁ・・・
でも一ヶ月後にはこの桜も満開でしょう。
三寒四温。
皆様、お風邪など引かぬ様お気を付け下さい。

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      by、ナカシマ アヤ

2010年3月 4日

林業は『想像力』

 先日、山岳警備隊の方の特集番組を見ました。
その方が話された一言に思わずドキッ!

 救助は『想像力』

えぇ、まさしく今私がブチあたっている言葉です。
去年、社長がその言葉を口にされていましたが
今、身にしみて感じています。

 林業は『想像力』

一つの現場を動かす事が、こんなに難しいとは。
大間かな仕事の流れは勿論決まっているのですが
その日の天候、使用出来る重機、
周囲の状況(特に一日中作業道をふさぐ事が可能か否か)で
一日、一日変化します。
特に急な注文材が入った時など優先順位がガラッと入れ替わる。
グラップルに乗っていても
目の前の材を引っぱり出し、造材してゆく手順は恐らく無限大。
何本同時進行出来るのか。
この一本を片付けて先の伐倒に回ろうか。
いかに乗り降りを少なく、まとまった仕事がこなせるか。
 
 だから『想像力」

今日は生憎の雨で深瀬班はお休み。
ゴトゥがチームナカシマに参戦してくれました。
今までハッチと二人でこなしていた作業が、三人に。
どこにどう入ってもらおうか・・・
幸いゴトゥはとても周囲の空気をよむ事に優れた人。
手が届きそうで届かなかったトコをこなして下さいました。
休憩中、ゴトゥ妄想話し。

 もし、この現場にハーベスターがいたら?
 もし、グラップル付きフォワーダーがいたら?
 もし、毎日三人作業だったら?
 もし、もし、もし・・・

話しは尽きません。
まぁまず、それ全てをこなせる最低限の技術を
早く習得しなければ・・・ねぇ。

 せっかくなのでお天気の日の現場を。
 林業を『想像』して下されば幸いです。

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     by、ナカシマ アヤ


2010年3月 1日

晴れ、望む。

  引き続き、去年の搬出間伐現場です。
週間天気予報とにらめっこ・・・
いったいいつになったら作業道に取りかかれるのか(涙)
午前中は霜が降りているので作業出来ず。
先週入れたのはたった一日。
しかも、地面が乾いているのは表面だけで
少し掘るとヌタヌタのネチョネチョのドロドロ
キャタですら埋まり込む大惨事なのに、
ダンプが入れる道になるのかっ!?

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そんな私達と見かねて、
社長が半日HELPに来て下さいました。
・・・この通り

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『社長の偉大さを改めて痛感する・・・』
ボソっとハッチがもらしていました。同感です。
思う以上に土砂を入れ、斜度を緩やかに。
本線からの入り口なので、特に安定した土盤が必要です。
う〜ん・・・先が思いやられる。
伐倒、搬出、選別、運搬、測量・・・そして作業道。
毎朝、今日はどうしちゃろうかと。

 とりあえず、寒くても文句言わんから晴れてー


       by、ナカシマ アヤ


2010年2月23日

もどりました。

 5:10 起床
 6:00 手早く朝食を済ませ、お弁当をつめる。
 7:00 『一日ご安全に』自分に言い聞かせ玄関を開ける 
    キンっと張る、朝の空気に身が引きしまる

いつもの生活が戻って来ました。
今日から本業再開です。
正直、昨晩は何度も目が覚めた。
不安と期待と不安で(笑)
たった2ヶ月間だけですが、環境の変化は想像以上のモノです。
スキー場というリゾート地で、同世代(もしくは若者)に囲まれて
仕事とは言え、林業の現場に比べればフワフワした毎日なのは事実。
私にとっては大切な充電期間だと思っています。

林業に就いている10ヶ月、恐らく常に戦闘態勢。
次から次へと現れるハードルをどうしたものかと、よじ登る毎日。
越えたい、越えようとする意欲がきっと可能に変えてくれる(ハズ)
そんなドップリ浸かる自分を
リラックスした外の目で見つめ直せる機会。
少し離れると見えてくる想いもあったりして。
根本的なものは変わらないのですが。
今日、安田社長と来年度の予定、今後の進め方など話し合いました。
・・・来年度、ちょっと想像がつかない大きな一年となりそうです。
・・・ははは・・・ナンテ笑っていられるのも今のうちかしら(苦笑)

ナンにせよ、背伸び出来るチャンスを頂ける事は本当に有り難い。
頂上ばかりに捕われず、まずは目の前の坂を登りきる事を考えよう。
期待と不安と期待で


       by、ナカシマ アヤ

2010年2月17日

二度目の冬

 『アンタ国体にでも出るんかね?(苦笑)』

って従食のオカアサンに言われる程、
よぉ滑った。雪の日も、風の日も、雨の日も・・・
どうして今シーズン中に一級を取りたかった。
ちょっとワケあって。

 先週、合格致しました

まさか、一発で通るとは思っていなかったので
合格者の名前を呼ばれた時、本当に耳を疑いました。
張りつめていた緊張が一気にほどけて、
ヘナヘナ地面に座り込みそうになった(笑)
本当に、本当に、受かったんだぁ!

 『大丈夫。アヤさんの滑り込みの時間は
  アヤさんを絶対裏切りませんから。』

検定前、ガチゴチに緊張する私にそう声をかけてくれた
パトロールの男の子。ありがとよー
本当に沢山の方々に応援、御指導頂きました。
いつもながら、なんと恵まれた環境に居るのかしらと。
そういえば、学生時代の夢叶ったなぁ。

 『次はどこを目指すんですか?』

合格した直後からその話しですか(苦笑)
しかも聞いて来る方が一人や二人でない・・・
そうか、どうやら一級が終わりではなく始まりのような。
ははは。
とりあえず、残り少ない今シーズンは
純粋にスキー楽しませて下さいな。


 23日より、現場に戻ります。
アッという間の2ヶ月だったな。本当に充実した毎日だった。
ボチボチ体と心を林業へ戻してゆかないとね。
吉和で過ごす、二度目の冬が終わろうとしています。

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       by、ナカシマ アヤ
 

2010年1月24日

受け入れること

   22日、23日と大阪で開催された
『森林の仕事ガイダンス』に参加して来ました。
来場者数、約2000人。今年も研修生相談ブースに座り
色々な方とお話させて頂きました。
まぁ、その話しはさて置き・・・

 愛媛県で働く女性現場作業員、ケイコさん。
彼女と会場内をブラブラしていた時の事。

 『ちょっと、お二人さん。
  一つ相談ののってくれんかね。』

振り返ると、某県ブースの中でおっちゃん4人が
皆してニコニコと手招きしている。
思わずケイコさんと顔を見合わせ、吹き出した(笑)
言われるがまま椅子へ座る。

 『実はねぇ・・・さっき女性の方が林業したいんですって
  話しに来られたのよ。
  うちには女性作業員は一人もおらんから
  どう対応していいかわからずねぇ〜
  どげん準備したらよか?』

 『・・・どげんもこげんもないですよ。
  他の方(男性)と一緒の対応でいいんじゃないですか?』

 『けど、山に仮設トイレの準備とか・・・
  どこまでの仕事をさせれらるかとか・・・』

 『女性も一緒ですよ。山中トイレです(笑)
  仕事内容も分ける必要ないと思います。
  チェーンソーと燃料担いで、木切って、出して、
  皆と同じ作業です。』

 『・・・そうやろうか?』

 二人声を合わせて、『そうです!』

 女性が林業(特に現場作業)に携わると言う事。
以前もこの話題に触れた事があると思いますが・・・
決してお勧めはしません。
女性にとって、優しい仕事でないのは確かです。
ただ、やる気・貫きたい自分の信念をお持ちの方なら
決して不可能な仕事ではないと私は思っています。
男性と同じ体力、腕力をもって仕事をすると言う事ではなく、
ありのままで体当たり出来れば十分ではないでしょうか。
体調が悪い時ははっきり伝える。
(そんな時は土場でのフォーク仕事をさせて頂いてます)
自分を上回る仕事の時ははっきり伝える。
(約2年になりますが、まだそんな場面はないなぁ)
男女の区別はあっても差別はしない。

 女性作業員を受け入れること。
雇用主にとって大きな賭けかもしれませんが
ガイダンスで出会った女性作業員4名。
皆のパワーと目の輝きは相当のものです(笑)

 帰り際、先程の某県の方

 『あれからね、もう一人女性の方が見えたのよ。
  とりあえず支援講習(伐木・刈払資格取得、作業体験)に
  来てもらうよう話ししたよ。さぁ、どうかねぇ〜?』

と、言いつつさっきと全然表情が違う。
この二日間、大きな一歩を踏み出した中の一人が
この組合長であることを願います。
 
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       by、ナカシマ アヤ 

2010年1月16日

いただきます。

 吉和に猟師のお友達(?)がいます。
秋〜冬にかけて、度々イノシシの肉を持って来て下さいます。

『朝撃ちたてじゃけ。新鮮よ。』

と、ビニール袋に入った生肉を差し出されます(笑)
勿論、美味しく頂きますよ。
私の好きな本の中に、サトウサンペイさんの
『食べ物さん、ありがとう』という一冊があります。
その中で『いただきます。』の意味が書かれています。

  『アナタ様の命、ワタクシの中に頂きます。』

本当にその通りだと思います。
肉だけでなく、野菜にしても。
頂いた命なのだから、大切に有り難く(美味しく)取り入れたい。
・・・しかしこの間頂いた肝臓には往生しました(苦笑)
なんせデカイ。
う〜ん・・・いかにして料理しようかぁ・・・
結局ショウガをたっぷり効かせて甘辛く炊いてみましたが、
なんていうか・・・味が強い!生命力を感じると言いますか。
頂く事でワタシの体が負けてしまいそうなパワーがありました。

 最近夢中になっている本があります。
久保俊治さんの『熊撃ち』
少し引用させて頂きます。

 『引き金に力を加える前に、獲物の全責任を負う事を誓う。
 (中略)たおされた獲物が、生きてきた価値と意味を
  充分以上発揮するように、
  すべてを自分の中に取り入れてやる。』

たおされた獲物・・・切られたスギ・・・
やはり全く別ものとは思えません。

切った木に対して全責任を負える林業家とは?


      by、ナカシマ アヤ



  

2010年1月 3日

正月早々・・・

 明けましたね、2010年。

昨年通り湿った雨雲さんと、寒気さんが仲良く手を取り合い
雪の年明けとなりました。
スキー場も31日からオールナイト営業☆
18時〜翌朝6時までの夜勤×三日間・・・
体力、睡魔との戦いです。
けど、一人家で年越しするより
皆でワイワイ新年を迎える方がよっぽどイイ!(勤務とはいえ)
カウントダウン、雪景色に飛ぶ1000発の花火。
あぁ、又新しい一年が始まったんだなぁ〜
今年の目標はなんにしようかなぁ〜
・・・とひたる間もなく、チケット発券機の不具合により
バタバタと迎えた2010年でした。

 そして早速事件が起こりました(笑)
夜勤明け、フラフラしながら薄暗い中帰宅。
鍵を開けようと、回すがビクともしない。
どうやら玄関の少しの隙間に雪が入り込み、凍結している様子
ガンガン、ドアをケリつけ動かしてみるもビクともしない。
う〜ん・・・なんで鍵が回らんかなぁ?
と、グイっと力を加えたその瞬間・・・
グニャ〜とねじ切れたではありませんかっ!?
鍵が弱ってた?そんなにワタシは怪力か?
勘弁してよぉ〜〜〜〜(涙)
スペアーキーはお家の中・・・
どこの窓も鍵は開けちゃいない・・・
急に我が家が他人行儀に感じる・・・

・・・入れてくれないの?・・・

どうするよっ?
慌てた時のドラえもんが不必要な道具ばかりを出しまくる様に
余り問題解決にならない様な事ばかり浮かんで来る(笑)
結局、スペアーキーを持っておられた社長に助けて頂きました。
帰宅4時間後、懐かしの我が家に足を踏み入れる。
・・・やれやれ・・・参りました。


       by、ナカシマ アヤ






2009年12月28日

年末ですね・・・

 気付けば今年も後3日ですね。
・・・一年アッちゅう間だなぁ。
先週からスキー場勤務が始まっています。
愉快な仲間達と賑やかな毎日です(笑)
念願の雪も降り、一安心。
人工雪で滑走可能とはいえ、やはり天然雪に叶うモノはない!
キラキラの目をしてはしゃぐ子供達を見ると
思わずこちらも笑顔が出ます。

ここの『めがひらスキー場』
林間コースが素晴らしいのです。
天然雪が積もった時のみOPENなのですが・・・
スギ並木を抜けると、パッと開けて吉和村が一望出来る。
TOPから、麓までほぼ林間コースで抜けられる緩やかな斜面
そしてやっぱり回りのスギが気になる(笑)
ははは・・・

先週、一つ歳を取りました(二つ取ってたまるか・・・)
スキー・自転車仲間、スキー場関係者、吉和のご近所さん、
そして林業仲間。
本当に沢山の方達に祝って頂きました。
誰一人知り合いのいないこの土地で、
いつの間にか、こんなに大好きな人達に囲まれていました。
シアワセだなぁ。有り難いなぁ。
来年も大波、小波、沢山やってくるでしょうが
この仲間達がいれば乗り越えられる!と確信しています。

一寸先は光。アンタ大好き。
皆様、良いお年をお迎え下さい。


      by、ナカシマ アヤ


2009年12月20日

仕事納め

 昨日、仕事納めでした。
・・・降り続ける雪・・・
今週はほとんど現場へ出る事が出来ませんでした。
本当に一年、色々な事があったなぁ。
今年5名の現場作業員の方が退職されました。

吉和一の木切りと言われた江田さん。
島根県から数十年通われた永見さんご夫妻。
最年長のニ井田さん。

まだまだ習いたい事は沢山あったのに。
せめて後もう一年・・・せめて後もう半年・・・
いつまでも甘えてはいけないと分かってはいるのです。
もう体に無理いわす年齢ではない事も。

『昔は何十人といた現場作業員が一人減り、二人減り、
 とうとうこのメンパーだけになっとったんよ。
 ワシ達で山を守って行かんと・・・と、必死だった。
 けど、昨年若い者が入って来てくれて
 一緒に作業するうちに
 あぁ、これからはキミ達に任せてゆけるって
 そう思ったんよ。安心して身を引けるんよ。』

そう涙目で話してくれた永見のオトウサン。
悲しくて、寂しくて言葉にならなかったけど、
ウン。。。ウン。。。って何度もうなずいた。
山を引き継ぎ、人を引き継ぐ。
それを確かに繰り返す事が林業なんだろう。

そして、もう一人。
正木班長が辞職されます。
ここまでのワタシを創り上げて下さった方々の中でも
特に関わりが強い人でした。
右も左も分からないワタシを
とにかくグイグイ引っ張ってて下さった。
本当によく叱られ、怒鳴られ、教わった。
今年は特に、意見の食い違いでぶつかり合う事が多かったけど
やっぱり『出来る班長』には違いなかった。
ポッカリ空いた穴を、自分自身で埋めてゆかなくては。


 それぞれの想い、それぞれの夢。
同じでないからすれ違うし、
同じでないから一緒に高め合って行けるのかもしれない。
2009年。怪我なく、無事現場をしめられた事にまずは感謝を。

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               by、ナカシマ アヤ







2009年12月17日

積み込み

 『その日』は、突然やって木ました・・・

『こっちで積み込みする事は可能ですか?』

事務所におられる社長からのメール。
お箸を持つ手がピクっと止まりました。
雪の影響でトレーラーの到着時間がかなり遅れている、と。
午後から大事な打ち合わせが入っていた社長。
どーしようもないので積み込みを頼む、と・・・

ま〜じ〜でぇ〜〜〜!?

正直アタマの中はマッチロです(涙)
土場で木の選別を勉強中のワタシ。
確かにフォークリフトに乗っている時間は
従業員の中で一番多いかもしれない。
少しずつだけど
ダンプからの積み降ろしもスムーズになってきた。
だけど、だけど、積み込みだけは社長の領域(?)
日高トラックへの積み込みデビューもまだなのに、
いきなりトレーラーですかっ!?
・・・トレーラーて、荷台が12m あるんですよ。
3m 材なら4山、4m 材なら3山。
一山ずつ、ピッチリ揃えて積み込まないと
最後の一山がエラい騒ぎになる。
わたしに出来るのか?
・・・じゃなくて、やらなきゃ!!

『まぁ、たちまち(とりあえず)社長が戻られるまでに
 一山は頑張りましょうや・・・』

トレーラーの運転手さんも動揺を隠せない(苦笑)
まさか、ワタシが積み込むとは思っていなかっただろうに。
落ち着いて、落ち着いて・・・
吹き付ける北風。降り続ける雪。
なのにハンドルを握る手は汗ばんでいました。
よく、覚えていません(笑)無我夢中で。
運転手の方がトビを巧みに操り、
積み荷の上で的確にフォークを誘導して下さったから
とにかく指示通り正確に材を下ろす事だけを考えた。
社長が戻られたのは3山目に突入した頃。
フォークの運転を代わるのではなく
材の数量をチェックする、HELP に回って下さった。
最後までやらせて下さった社長に感謝。
所要時間*1時間20分(ちなみに社長は45分以内)
無事、積み込み終了です。
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 『積み込みに何時間かかっとるんじゃぁ〜!!』
皆の元へ戻ると、予想通り正木班長の第一声・・・
う"〜ん、返す言葉もありません。

 『ケド、まぁ・・・オマエ、よぉやったよぉ・・・』


      by、ナカシマ アヤ






2009年12月15日

林業用種苗生産事業者講習会

 受講生、ワタシ一名。講師の方、三名・・・
なんて贅沢な講習会(笑)みっちり6時間勉強して参りました。

 種苗に関する法令
 種苗の産地及び系統に関する事項
 種苗の生産技術に関する事項

『種苗』とは?
林業生産の為に利用される樹木(スギ・ヒノキ・アカマツetc...)
の種子、穂木、苗木などの事です。

『生産事業者』とは?
他人に配布する目的をもって、苗木と育成する事業を営む者。

苗畑で育てている苗木は全て自家用苗なので、
今のところ必要な資格ではないですが
苗木に関わる事を広く学べるので受講を希望しました。
そう。苗木は勝手に販売してはならんのです。
それどころか、この品種はどこぞへ持って出てはならん!
と、きちんと決められた地域内でしか
植えてはならんのです。原則として。
自家用なら問題ありませんがね。
へ〜、へ〜、へ〜

ワタシが『ブロッコリー』と可愛がっている母樹にも 
育種母樹林・普通母樹林・特別母樹林に分けられます。
広島県にある特別母樹林 (19,09 ha) が、
全て吉和内にあると教わりビックリ!・・・やるやん、吉和
ちなみにこの特別母樹林、原則禁伐です。

挿し木、苗木、についても詳しく学びました。
訳も分からず、ひたすら深瀬師匠の真似事をしてただけでしたが
一度体験しているだけに理解しやすく、
とても勉強になりました。
生徒が一人なだけに、講義は脱線し放題!
(勿論苗木に関しての話しですが)
ワタシは質問し放題!
素晴らしい(?)一日でした。

ワタシがスギ、スギ言うので
広島県はスギの産地かと思われているかもしれませんが
圧倒的にヒノキの分布量が多いです。実は・・・
なのでスギ生産者も数名のみだとか。
だからこそ、『ハチロウスギ』にこだわりたいねぇ〜

 冬中楽しめそうな位、沢山の資料を頂きました(笑)


    by、ナカシマ アヤ

2009年12月 9日

一味、二味、違います。

 昨日から研修です。
『林業就業者リーダー養成研修』の一つ、『林業専門研修』
立木評価、測量実習、毎木調査、製図 etc...
三日間で盛り沢山の内容です。
正直、昨年の研修と重複する箇所もあります。
が、講義の内容がオモシロイ程違って聞こえます。
興味の移り変わり・・・というものでしょうか?

 立木評価
立木(りゅうぼく)とは
その土地に生育している樹木又はその集合体の事です。
つまり『ヒトヤマいくら?』を査定する事。
正直昨年はカネの話しをされてもピンとこなかった。
今、私の最大の勉強課題が立木評価であります!
目がギラギラします(笑)

 測量実習
昨年、このヒノキ山林を歩きながら思う事は
間伐(切り捨て)するならどの木を切ろう?
どっちの方向に伐倒しよう?という事が全てでした。
・・・ここ、出せるよね・・・
搬出するならどのように施行しよう?
使用機械は?作業道をいれる必要は?何人入る?
この木は残したい。あの木は切って出したい。

 毎木調査
直木・根曲がり木・胴曲がり木の三種の区分します。
 直木   *地際から8m曲がりのないもの。
       (6mの直材がとれる木)
 根曲がり木*地際より1mまで曲がりがあるもの。
 胴曲がり木*上記以外
昨年と全く同じ基準で選別しているはずなのに、
明らかに直木の数が少ない。
『これ位の曲がりは大丈夫だろう・・・』と
甘い選別していたんだろうなぁ。
この木ならどう造材しようかぁ・・・
『全て私、カネに見えてきます』って話したら
県の職員の方が吹き出してました。

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 きっと来年だったら
又違った思いがフツフツと沸き上がるんでしょう。
おもしろい・・・コレだから林業はやめられないっ!


      by、ナカシマ アヤ

追伸:製図
申し訳ないですが、これだけは今年も同じ
『なんてタイギ〜!!』
(先生ごめんなさい・・・けど諦めず、もがいてます)
PCバンザイっ(笑)       





2009年12月 5日

危険回避あれこれ

 先日のMeeting、ハッチが発表者でした。

 テーマは『危険に対する感受性』

緑の雇用ニ年目研修で風倒木研修を終えたカレ。
今一度『現場に潜む危険』を考えてみようと
出してくれたテーマです。

 私の思う一番の危険は『自分の思い込み』

この木はこう曲がっているから、あぁ倒れるだろう。
あそこで重なっているから、こっちにはじくだろう。

 経験を積む事で徐々に予測する事が出来ます。
ここで肝心なのは『〜だろう。』
ホンの二年足らずの経験なのに、『こうなる。』
と、思い込みで作業を進めてしまう時があります。
複数の可能性でなく、一つの結果に断定してしまう。
こりゃ、危険だなぁ。
 『木を疑う前に、自分を疑え。』

重機に乗っていて危険なのは
一つの作業に集中しすぎて、回りが見えなくなる事。
伐倒、集材、造材、運搬・・・全てをハッチと二人でこなす現場。
常にお互いの隙間を見て、補いつつ仕事を進めています。
あれしなきゃ、これしなきゃ・・・
グラップルに慌てて飛び乗る事もあります。
そんな時、動かす前に必ずする事。
声に出して、ハッチの位置・やっている作業を確認する。
 『岡田君、よし!』

昨年度の緑の雇用一年目研修。
現場作業、他の研修員とすれ違う際
こんにちは、お疲れさま、と挨拶するように
『ご安全に。』という声掛けがありました。
初めは県の職員の方が積極的にして下さり、
いつしか当たり前に口から出ていました。
短い一言ですが、とてもいい言葉です。
私は毎朝、玄関先で
自分自身に対して言葉に出してから出勤します。
 『今日も一日ご安全に。』


        by、ナカシマ アヤ

2009年12月 2日

父の背中

 だいぶ職種は異なりますが、父も現場で働く人です。
かれこれ40年・・・
11月29日。そんな長い歴史(?)に幕を下ろす事となり
最後を見納めようと、母と職場へ押し掛けました。

早朝 4時50分
職場に向かう、バスへ乗り込む父を
母・兄(サプライズ参加!)・私で盛大に見送ります。
若干恥ずかしそう・・・そりゃあんなけ手をふられたらね(笑)
こうやって見送るの、小学生以来かもしれない。

昼 11時20分
イヨイヨ最後の仕事。
いつもは何気なく時間を過ごしているけれど
今日ばかりは違う。
なぜか私がすごく緊張する(恐らく母も・・・)
約一時間半、色んな事を考えた。
40年間・・・『安全』を当たり前としてきた父
それがどんなにスゴイ事だったかが、今なら少し分かる。
家では決まって、TV見ながらソファーでうたた寝してる父
ちぃとは母の手伝いしなよっ!って反発していた時期もあった。
・・・ごめん、オトウサン。
父は毎日、『職場』『社会』と言う戦場で闘っていたんだよね。
全ては『家族』の為に。
男性社会で働く身となって、初めて知ったよ。
・・・有り難う、オトウサン。

 あの大きな窓ガラスに、
 アナタはどんな世界を見続けて来たのだろう?

父の最後の仕事を告げる、涙声でのアナウンス
客席からの温かい拍手
思わず熱い涙が込み上げる母と私。
あぁ、父は慕われていたんだ。
そして、素晴らしい仲間と仕事を共にしていたんだ。
・・・お疲れさま、オトウサン。

仕事を終え、心底『ホッ』とした笑顔。
2cm程目尻が下がった様に見えるのは気のせいか(笑)
まぁ、まだ完全に終わりじゃないもんね。
後一年、後輩の指導にあたるようです。

 やっぱり、やっぱり、父の背中は大きかった。


      by、ナカシマ アヤ












2009年11月27日

フォーク事情

 
 ここは木材市場か?と思う位(行った事ないけど・・・)
日に日に材が積まれて行きます。

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2カ所の搬出間伐現場(深瀬班・チームナカシマ)、
林道開設の伐開現場、一般所有山林から etc...
仕分けても、仕分けてもキリがないっ(笑)
喜ばしい事なのですが。
こんなに沢山積み上げられていても
色、カタチ、申し分ない一級品はほんの一握りです。
ナント手厳しい世界!

本日もひたすら運搬・積み降ろし作業。
よくぞフォークリストを使える様になっていた事よ・・・
と、いまさらながら思いました。
材をトラックに積み込むのは F 班長。
積み方に関して、一つ要望がありました。
この道ウン十年のベテラン班長に、
私なんかが口を挟んでイイもんだろうか?と
ちょっと悩みましたが、まぁ申してみよう。

 『・・・そうかぁ。フォークリフトで下ろすには
  そがぁに積んだらみやすいんじゃね。
  わしゃ、グラップルでしか積み降ろしした事がないけぇ
  フォークリフトがよぉ分からんのよ。
  ほいじゃ、なに?3m の材はこがぁに積んでみようか?』

・・・さすが F 班長。
この柔軟さ、一番尊敬している所です。
グラップルで積んで、トラックで運搬して、
フォークで下ろして、一連の作業全てを経験する事で
どうすれば後の作業がスムーズに進むのかが見えてきます。 
たまに、先を先を考えすぎて空回りする事もありますが(苦笑)

 まだまだ沢山の事を経験しにゃイカンなぁ〜

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      by、ナカシマ アヤ

  

2009年11月25日

バックが苦手

 ご存知の通り、基本的に林業に関わる仕事は何でもやります。
育てて、植えて、切って、出して・・・
今、一番つまずいているのは

 2t ダンプの運転!

車の運転、嫌いではないのですが決して上手な方ではない(苦笑)
ここへ来る数ヶ月前までは自信を持って、ペーパーゴールド免許。
そんなヒトが、材を積んで細い山道出て来るんだから恐ろしい
車幅イッパイ、イッパイの作業道。
積み込んで出易いように、バックで入ってゆきます。
舗装されてないゴロゴロ道をヒャーヒャー言いながら(涙)

 『 " バック " が苦手なんて、なんでそんなトコだけ
  オンナのコなんですか!?』

 『・・・そうやろぉ〜?ちょっと可愛いやろぉ〜?』

 『全く思いません。
  ちゃんと真っすぐ来て下さいよ!!』

・・・ん〜、相変わらずハッチはテゴワイなぁ。

今週はハッチが研修の為、私は深瀬班でお世話になっています。
搬出間伐現場。
まぁ、よくこんなに材が出る事!!
事務所の土場まで何往復しただろう。
先に建設会社の現場もある為、
どでかいダンプとバッタリ・・・が度々。
私が乗っていると分かると、必ず皆バックして道を譲って下さる。
・・・感謝。本当に。

 『有り難うございますっ!!』

あぁ、この笑顔。
有効期限は後何年だろうか・・・(苦笑)


      by、ナカシマ アヤ

2009年11月21日

年に一度のご挨拶

 今週木曜日、『緑のツアー』が開催されました。
職業訓練校で建築について学ぶ生徒さんが参加。
普段自分たちで使う木材が、どこからどのようにやって来るのか?

 実際に一人一本、木を切ってもらいます。
一応(?)指導者というコトで生徒9人を受け持ちました。
涼しい顔してますが、内心ヒヤヒヤ・・・
3m に造材し、人力で(これミソ!)道まで運び出し
トラックに積み込み製材所へ持って行きます。

 山から切られた注文材のほとんどは、
この湯戸産業さんで製材されます。

 『アナタと会うのは年に一回、このイベントの時じゃね。
  早いねぇ〜。あれからもう一年かい!』

この材が湯戸へ行く・・・とトラックを見送り、思うけれど
ナカナカ直接足を運ぶ機会はありません。
なのでとても楽しみにしていました。

PB190058.jpg
角材となって初めて見える、腐れや割れ。
なるほど、板にひくと使い物にならないコトがよく分かる。
本当に選木は難しい。
材の末口、元口の表面をみての判断。
腐れ、ひび割れ、虫食い etc...
数々の情報を読み取らなくてはなりません。
曲がり材は、ひいても曲がり材なんだなぁ。
せっかくのチャンスなのに
分からない事が多過ぎて、質問さえ浮かばない。
う〜ん、はがゆい・・・

 『じゃあ、又来年おいでね。』

そう、来年までにもっともっとお勉強して又来ますネ。

PB190056_1.jpg

          by、ナカシマ アヤ








2009年11月18日

昨日のコトですが・・・

 里にも雪が舞い降りました。
昨年より2日早い積雪です。
玄関を開けると、まさかの銀世界・・・
二年目の吉和生活と言え、やはり衝撃です(笑)

PB170050.jpg

まぁ、ほとんどその日中にとけてしまうのですが。

 イチ、スキー愛好家としては、待ってました!!
 イチ、現場作業員としては、勘弁してくださいよぉ〜

・・・複雑な心境です。
せめて11月一杯は心配なく現場に出たいんやけどなぁ。
雪が舞う中、今日は搬出間伐現場のお片付け。
ハッチとワタシの研修が続くため
この現場、しばし止まります。
出した材をトラックに積みながら、

 『ここに戻れるのはいつかなぁ?
  12月半ば?
  まさか春まで入れんってコトはないよなぁ〜』

まぁ、全てはお天気次第。
さきほどチラっと外に出てましたが、
峠の温度計が ー2 ℃でした。
あぁ、こうして今年も雪に埋もれて行くのね(笑)


         b y、ナカシマ アヤ



2009年11月15日

朝のミス

 今、一番気を付けようと心がけているのは

 

 「朝のミス」

 

現場までそう近くはない山中。

着いてから、アレがない。コレがないでは話になりません。

朝のミスで、その日一日台無しと言っても過言ではありません。

昨日の朝、やってしまいました・・・

(道具忘れでは無かったので仕事をする上では問題無かったのですが)

考えないように、仕事に集中しようと言い聞かせるものの

チェーンソーの燃料を補充する時、休憩中のひと時、

 

 「あぁ、すれば良かった。どうして気づけなかったんだろう。」

 

と、ずっとずっと頭の中でグルグル廻ります。

そんな気が散った状態でチェーンソーを回すのは厳禁。

とにかく今やるべきコトに集中しようと自分に言い聞かせ

いつもの2倍、3倍、肩に力が入ります。

夕方のミスなら、帰って一晩悩めば良い話。

朝のミスは、その一日本当に疲れます。

 

 「ナカシマさんがそんな顔しとると、現場が葬式のようです。」

 「水戸黄門みたいなアヤさんの笑い声、今日は一回も聞いとらん。」

 

お昼休み、熟練作業員の方達に指摘されドキッとしました。

 

 「しんどい時こそ、笑顔を絶やさない。」

 

幼少の頃から鍛えられてきたダンス生活の名残でしょうか。

いつしか私のモットーとなっていました。

歯を食いしばって、泥だらけになっていても

休憩時間位は皆と笑顔で接しよう。

自分だけでなく、周りの空気まで沈ませている事に気付き

悲しいやら、情けないやら、悔しいやら・・・

 

 チームリーダーとしての甘さ

 

何度注意されたコトか。社長も言い飽きたに違いない。

いつになったら、しっかりした仕事をこなせるようになるんだろう。

体力的にキツかった一年目。

精神的にキツい二年目。

何年か先に " あんなコトで悩んでいたよね~!"

って笑える日が来るのだろうか。

とにかく前へ、前へ、前へ・・・

 

 久しぶりの神戸帰省。

この二日間、思いっきり自分を ナカシマアヤ から解放してあげよう。

 

 

            by、ナカシマ アヤ

 

 

    

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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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