森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

2008年10月10日

道順、手順

 とても大間ですが、流れをお見せします。


 まず、先行伐倒。
予定順路にあらかじめテープを巻いています。
写真で手前に写っている黄色の二重テープがそれです。
この木をセンターに、山側2m・谷側2mの木を伐倒します。
路肩部分に材を使用するならば道と平行に
材を搬出するならば道と垂直に(山側へ向かって)
この判断がナカナカ難しいのです。
後程の作業がスムーズに進むのか、難儀するのか・・・
一本、一本、慎重に。


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 っと言ってもノンビリしてられません。
後ろからは、バックホウが迫って来ているのですから。


081008_1123~01.JPG


 そして、バックホウが掘り進んで行きます。


081010_1443~02.JPG


 とても大胆に、パワフルな動きをします。
が、時に驚く程繊細に、静かな動きも求められます。


 社長が言われました。必ず守る約束事。

1、作業中、残存木を傷付けない事
2、石を落とさない事
  (落ちる間に当たった木、全てに傷が付きます)

 『山を活かし続ける為の道。
  山を傷つけては何の意味もない。』
 

素人だろうと、玄人だろうと求められる質は同じです。
 

     by、ナカシマ アヤ

2008年10月08日

プリン

 別にな食べ物のお話ではありません。
『 道 』に関するお話です。

 
 先週の『クサビ、強化週間!!』の甲斐あって
傾きかけた木も、思う方向へ倒れてくれる率が高くなり
機嫌良く先行伐倒を行っていました。


 『オマエ、代われや。』


・・・ついにきたか。
班長と代わり、バックホウに乗り込みます。
車体がカナリ後ろに傾いてません??
斜面で作業をしているので、当たり前なのですが。

まず、一すくい。
いきなりデカイ石にヒット。
何これ・・・砕くの?すくうの?埋め込む?見なかった事?
とにかく一動作、一動作に頭がテンヤワンヤ。
モタモタ作業する私に


 『ナカシマ〜!!落ちるぞぉ〜!』


ハッ、と気付けばナント車体が谷側に傾いている。
実はこの土地、かなりの水分を含んでいます。
バゲットで押し固めても、プルンプルン地面が揺れる程。
少し進んでは、戻って固め直し。進んでは・・戻るの繰り返し。
そんな状態だから、同じ位置に長時間止まっていると
車体の重さでどんどん埋もれて行くのです。


前に進めど、埋まって動かず。
後ろに進むと、ますます谷側へ。
マズイ、非常にマズイぞ・・・

 『まぁ、こうなると思ったよ。』

結局、班長に代わり無事脱出致しました。
一時間程乗りましたが、道らしい道は出来ず。


 『機械、楽しかったじゃろ?』


社長はそう言われましたが、
正直、今は恐怖心のカタマリです。
慣れ?・・・慣れるんかな?
とにかく乗ってみるのみかぁ。

明日はあのピンカーブを攻めるのね・・・と思うと
少し重い気分になってしまいました。


       by、ナカシマ アヤ

2008年10月06日

作業道、スタート!!

 
 いよいよ始まりました。『 道 』作りです。
百聞は一見にしかず・・・と、言いますが
まさにその通り。


 今回携わる作業道は
『四万十方式』と呼ばれる手法で施行を行います。
実は社長も初めての試み。
どんな様子になるのか、行ってみなければ分からない。


 まずは社長が機械に乗られ、数メートル作製。
ただただ見とれている間に
想像以上のスピードで『 道 』が現れて来ます。


 『まぁ、こんな感じじゃね。何か質問は?』


 『・・・・・。』


3人、返す言葉がない。


 情け無い事に、何が分からない事かすら分からない。
まぁ、やって行く内に色々分かるさ・・・と、言う事で
実践あるのみ!
これから一ヶ月間、どっぷり作業道ヅケの毎日となりそうです。

 写真などと共に 『道』 が作られて行く行程を
お伝えして行こうと思っております。
(勿論、本日は写真を撮る余裕ナシ・・・)


 お楽しみに(笑)


       by、ナカシマ アヤ

2008年10月02日

手当

 
 通勤手当、扶養手当、出張手当・・・


会社によって、様々でしょうが
安田林業にも 『手当』 なるモノがあります。


 朝、現場へ向かう軽バンの中。
『あったらいいな。こんな手当』話になりました(笑)


 寒冷地手当!クマ遭遇手当!脱独身手当!!


三人で大暴走・・・(社長、バカな従業員達をお許し下さい。)
一通り笑った後で、急に班長が真面目な顔になり


『あったぞ。これが一番必要じゃ。』

『なに?なに?なに??』 

『・・・ナカシマ手当!!』

『何よ、それぇ〜!?』


と、笑い飛ばしたものの・・・妙に納得。
同期の O 君。コツコツと彼のペースを守りながら
着々と技術を身に付けています。
なのに私はと言うと、未だ


『班長〜!!バーを挟みました。』
『班長〜!!クサビごと噛まれました‥‥』


などと、援護要求する事が度々。


『おまえの”班長〜!!”を聞く度、
 オレの寿命は縮まってゆくんじゃ。』


 そして今日の話。

かなりの急斜面、悪条件の現場でした。
仕事を終え、山をよじ登っている最中
足を踏み外し、落下。
持っていたチェーンソーは
ゴロゴロと、さらに数メートル落下。


 まじで・・・折角ここまで登って来たのに振り出し!?


私のクマ鈴の音が聞こえなくなり
不審に思った班長、大声で名を呼べど応答なし。
(私には全く聞こえていませんでした。)
結局、再び下るはめに。


エッチラコッチラ登って行くと中腹辺りで、
コワい顔した班長が待っていました。


『ウンとかスンとか何とか答えんかいっ!!!』

『す、すみません・・・』


心配かけたのは事実、言い訳無用。


『今日からナカシマ手当、ツケちょいたるっ!!』


       by、ナカシマ アヤ

2008年10月01日

およばれ

 
 吉和には別荘地があります。
『西の軽井沢』と呼ばれる程(・・・う〜ん!?)


 そんな別荘地に住む F さん。
ご夫婦とも元教職に就いておられました。
退職後、吉和にて野菜の有機栽培・木工・森林ボランティアと
忙しい毎日を過ごされています。


 肌寒くなって来た事だし、ソロソロやりますかっ!!
と、お声がかかりました。
主役は、このオーブン


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かなりの年代物。もちろん未だ現役です。
お料理は全て、このオーブンで作って頂きました。


鯛の塩釜焼き、オニオンスープ、鮭のちゃんちゃん焼き、
そして自家製パン


直火料理とは一味、二味違う
優しい、芯まで暖まるお料理でした。


木工話、有機栽培の奮闘話、もちろん林業話。
まぁ、良く食べました。
そして笑いました。
心地よいストーブの暖かさと、賑やかな食卓。
時間もゆっくり流れているように感じました。


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       by、ナカシマ アヤ

2008年09月28日

幸せの種類

 

 『アヤは今、何に幸せを感じてる?』


古くからの付き合いの人に、そう聞かれました。


う〜ん・・・そうねぇ。
勿論、自分の望む職種に就けている事は幸せよね。


 『それは分かってる。そう言う事じゃなくて。』


う〜ん・・・改めて聞かれると。

 
 汗だく木屑まみれの体、熱いシャワーで洗い流した時。
 ペコペコのお腹、夕飯を前に頂きますを言う時。
 一日の疲れのカタマリを、ベットに埋めて眠りに落ちる時。


そう言いながら、ハタと気付きました。
本当になんてシンプルな事に幸せを感じているのだろう。
今まで当たり前に行ってきた日常の事なのに。
上へ上へ自分を押し上げる事が全てだったダンサー時代と
何かが変わった。

上手く表現出来ないけれど、


 ”今日の一日を、有り難う。”


なぜか毎日、そう思える。
その事が、私はとても幸せだと思う。


 どう?吉和に住みたくなった?(笑)


        by、ナカシマ アヤ

2008年09月25日

兄ちゃんバックホウ

 未だ毎日バックホウの練習は続いております。
ナカナカ進歩が見られず・・・格闘中です。


 『来月から作業道づくりに入るけぇ。
  今乗ってるのじゃなく、現場では大きい方に乗るけぇね。
  土曜の朝に機械移動するけぇ・・・3日間ね。
  平地で練習出来る、この3日で
  大きい機械マスターするように。』


突然、昨日そう言われました。

機械に乗れるのは現場から帰った17時以降。
最近、日の入りが早くなり18時すぎには真っ暗。
って事は、計3時間乗れるか乗れないか・・・でしょ?


 『はぁ!?3日?3日で乗りこなせって?
  出来ますかいやぁ〜!!』


思わず、そう言いそうになったがググっと飲み込んだ。


 『ほほぅ。やる前から出来ない理由考えとるんか。』


社長の目が明らかにそう言っている。
危ない危ない・・・


 『・・・分かりました。』


そう答えた私の目は据わっていたはず(笑)


 そんな訳で愛着ある小型車から中型車へチェンジ。
まぁ、基本的なレバー操作は全て同じなのですが。
やはり大きい。アームの長さ、バゲットの大きさ、
そして何より機体のパワー。 

確かに作業範囲は格段に増えました。
なんだか乗れているような錯覚を起こします。
が、地中を削る際、隠れているバゲットの様子を想像出来ない。
極端に言えば、水の中でも使える様に
常にバゲットの位置、方向を想像して
作業が出来るようにと、常々言われています。


 違う・・・違う・・・


気が付けば、土の色が空の色に食べられてしまってる。
はぁ、今日も一日終わってしまった。
残るは明日のみ。
・・・かぁ
  
  
       by、ナカシマ アヤ  

2008年09月20日

コトリ、コトリと地ごしらえ

 この世界に足を踏み入れ、早半年が過ぎました。
まだまだ未経験の業務があります。
その一つ、地ごしらえを今週行いました。


 地ごしらえとは?
簡単に言えば、木を植える為の寝床づくりです。


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 伐採後の林地には木の幹、先端部、枝など障害物だらけです。
もちろん、その隙間から低木、草なども生えています。
まずはそれらの刈り払い作業。


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 さて、ここからが大変。
長い木はチェーンソーで動かせる大きさに切ります。
それを利用し程よい長さの杭を作り
一直線上に立て、団地づくりをします。


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 その杭へ均等に幹、枝などを積み重ねて行きます。
大きいモノは手で持ち上げて並べる(投げる?)
小さいモノはカマを使い地面上層部を削り集めて並べる。


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 やっと土が見えてきました。
ここまでの作業に丸二日間。

 まだこれで終わりではありません。
さらに、もう一度刈り払い作業をして
もう一度、カマで上層部を薄くこそぎ落とし
出来るだけ土のみの表面になる様に仕上げてゆきます。


 とても地道な作業です。
機械化が進む林業界ですが、この地ごしらえだけは
50年前と変わらず、同じ作業内容ではないでしょうか。
ずっと、下向きの屈み作業。とにかく腰が痛い・・・

 20年以上のキャリアを持つ、造林班の元での作業。
皆さん口もよく動きますが、それ以上に手が動く!!


 『アイテテテ・・・』


と、体を反り返して顔をしかめているのは
若手3人だけでした(笑)


 これから何十年(何百年)動く事なく
この地に根を張るのだから、
出来るだけ良い状態の寝床を提供する義務があります。
人の手にしか出来ない事が嬉しいような、
だけど腰に手をやり苦笑い・・・


     by、ナカシマ アヤ

2008年09月18日

訪問者

 職場から戻り、とりあえずシャワーを浴びる。
そうすると、もう19時前。頭を悩ます時間。
今日は何を食べようか・・・今から買い出しもなぁ・・・
と、ゴソゴソ冷蔵庫を探っていると、


『こんばんわ〜。おられますかぁ?』


聞き慣れない声。
誰かしらと外に出ると、見慣れない顔。
う〜ん、誰だっけと頭をフル回転さすが出てこない。
その方、


『いやぁ。神戸から吉和に来ちゃった人が居るって聞いてね。
 こないだ車を見かけて なかざわ で聞いたんよ。
 コレ、太田川の鮎。天然よ。今釣って来たんだから。
 美味しいから。夕飯に食べて。』


 ちなみに なかざわ と言うのは、吉和唯一のスーパーです。
なんだか突然の出来事でポカンとなる私。
すると、タイミング良くお向かいさんの登場。


『あら〜、あんた久しぶりじゃねぇ。』


あぁ、お知り合いでしたか。吉和の方かな・・・?
しばし三人で立ち話。
結局、訪問者がどこのどなたか分からないまま
さようならと見送りました(笑)


 鮎、夕飯に頂きました。
見た事もないビックサイズ!
さっぱりとした・・・清流の香りが・・・
などと良く言いますが、
この鮎、なぜか身がとけるようにクリーミーでした。
美味しかった。美味しかった。


『知らない人から貰った物は食べてはいけません。』


 幼い頃、懇々と聞かされた母の声が
頭を過りとてもおかしかった。27歳にもなって(笑)
今回は、お向かいさんのお知り合いと言う事で。


      by、ナカシマ アヤ

2008年09月15日

高性能林業機械 フォワーダーの巻

『大丈夫。ゴーカートみたいなもんだから。』


今日はフォワーダーの実習なんです・・・
と心細気に言う私を、社長はそう言って
笑顔で送り出してくれました(笑)


グラップルローダーと言う木を掴”手”で
荷台に材を積み込みます。
そして木材を運搬する事が出来ます。
木を造材した現場から、このフォワーダで
トラックの入れる林道(土場)まで運搬するのです。


 1、スイングヤーダーで集材し

 2、ハーベスター(もしくはプロセッサ)で
   枝払い、玉切りなどの造材作業を行い

 3、フォワーダーで土場まで運ぶ


 と、いう三点セットでの活躍が主流の様です。


 残念ながら、この五日間の研修では
三機械、全てを同時に動かしての連携プレーは
実現出来ませんでしたが(作業場の地形、時間の関係上)
十分に想像する事が出来ました。


 と、このような大きな変化が
日本の山中で除々に広まろうとしているのです。
勿論、機械のさらなる改良・作業工程の見直しなど
まだまだ課題は山積みの様ですが。


 研修最終日の朝
熟練作業員、Eさんとのやりとり。


『まだ研修は終わらんのか?』


『Eさん、やっと今日で終わりですよ。
 五日間、長かったです。』


『そうか。
 又明日から、一緒に木切りに行こうやぁ。』


普段、どちらかと言えば無口で職人肌のEさん。
だから尚更、私にとってとても誇らしい言葉でした。

やってみたい仕事。覚えてゆかなければならない仕事。
現場だけに限らず、先はまだまだ長いのです。
でも今は、少しでも多く現場の技術、知識を
この方達から受け継ぎたい。
そう思います。


       by、ナカシマ アヤ

2008年09月14日

高性能林業機械 スイングヤーダーの巻

 ・・・ちょっと手強い林業機械です。
完璧にご説明出来るのかアヤシイですが
分かる範囲で頑張ってみます。


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 倒した木を集める、集材機械です。
簡易架線集材とでも言いましょうか。
列状間伐に向いています。
木の元口を全て山側に向けて伐倒し
一本ずつ、上からズルズル引き上げて行きます。
元柱、先柱を定め空中にワイヤーロープを張り
搬器を付け、それが往復します。

 
 ・・・これでは想像出来ませんよね。
ん〜・・・そう!そうだ!!
野外アスレチック場にある、リンゴちゃん!!
イメージはアレです。
・・・余計分からない!?
あるじゃないですか。少し小高い所から
リンゴちゃんに飛び乗り、ターザンの様に
シューっとロープをつたって、
終着地点でボンッと網か何かにぶつかる、アレですよ。
リンゴちゃんを元の小高い所に戻す時
片手に持ってトボトボ歩きますよね。
そのリンゴちゃんに木を巻き付けて
機械がロープを巻き取ってくれるのです。


P9120632.jpg


 ワイヤーの張り方にも色々あるそうですが、
今回、講習では『ランニングスカイライン式』という
方法を学びました。
材にワイヤーをかける者、
機械の中でワイヤーの巻き取り操作などを行う者。
トランシーバーで連絡を取り合い、作業を進めます。
基本的にはワイヤーかけの者が全て指示を出し
機械の中の者は、その指示通りにのみ動く事。
全く見えていない者同士ですから。


『ホールバックラインを緩めて下さい・・・
 後5メートル・・・3メートル・・・ストップ!!』
 
『メインラインを緩めて下さい・・・』

『インターロックで搬器を送ります・・・』


まぁ、とにかくややこしいのです。
これも慣れでしょうけど、ね。


      by、ナカシマ アヤ

2008年09月13日

高性能林業機械 ハーベスターの巻

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 側で見ると、思わず
『・・・おぉ・・・!!』と声が出る大きさです。

先日お話した通り
”伐倒” ”枝払い” ”玉切り”
が行える林業機械です。


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 この大きな機体、見て下さい!
なんだか固い動きが想像出来ますが、
実は手首のごとく関節がブラブラなんです。
360度横回転が出来、縦方向にもなります。
 つまり伐倒時には立木に対して
平行に機体を近づけ
二本の爪で抱きつくような形になります。
そして強力なチェーンが登場し、木を切断。


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 後は機体を横方向に戻し”枝払い”をしながら


P9120637.jpg


 玉切りを同時に行ってゆきます。
予め何メートルの材を取るか操縦席にある
液晶画面に入力しておくと
自動的に設定の長さで停止します。

 この”枝払い”の時のクリップの動きに大注目。
まるで尺取り虫の様に木を這って進みます。


 操縦席の写真を撮る余裕がありませんでした。
・・・残念。とにかくボタンだらけです。
その数だけで頭パニックになるかと思いきや、
落ち着いて一つ、一つの動作を確認してゆけば
ゆっくりですが機能さす事が出来ました。
(その為の研修なので当たり前ですが・・・)


 操作技術は慣れさえすれば、伴ってきそうです。

 問題は・・・
その木を見て、どのように造材すれば
最大限その材を活かす事が出来るのか。
又、その後の集材作業が効率良く進められるのか。
瞬時な判断力がオペレーターに求められるのでしょう。


 いつになる事やら分かりませんが、
やはり、乗りこなしてみたい。
あんなに恐れていて林業機械に
こんな熱い想いがフツフツと湧いて来た自分に
正直驚きました(笑)


     by、ナカシマ アヤ

2008年09月11日

・・・ネェさん!?

 『高性能林業機械オペレーター養成研修』

アッと言う間に日が過ぎ、気付けば明日が最終日。
さすがに実習。共に汗を流し、頭を悩ます同士だけあって
大分皆と打解け、話が出来るようになりました。
普段は長老・・・失礼。熟練作業員の方々に囲まれているだけに
同じ境遇の仲間達と話が出来るのは、とても嬉しい事です。


 気になる事が一つ。
誰が言いだしたのか、気付けば私 
『ネェさん。』 と呼ばれているじゃないですか。
えぇ〜〜、私そんな年上じゃないでしょう??


 事務所に帰って、社長にリストを見せて頂きました。
19、20、22、23・・・年齢の欄。確かにそんな数字が。
皆、現場でバリバリやってます!!オーラが出てるせいか
しっかりと、大きく見えます。
ん〜・・・やっぱり私は『ネェさん。』だったのか。
なんだかちょっと複雑な心境。


 しかし。
これから変化が起こるであろう林業界に
これだけパワーある若者達と共に進んで行けると思うと
大変、心強くあります。
微力ながら、振り落とされないよう
『ネェさん。』も参戦しようぞ。


       by、ナカシマ アヤ

2008年09月09日

噂のハーベスター

 ”緑の雇用担い手研修”の一貫

『高性能林業機械オペレーター養成研修』

が始まっています。
研修場所の北広島町の現場に
広島県の緑の雇用一年生、計27名が集い
月曜日から金曜日までの5日間、みっちり学びます。

使用する機械は
ハーベスター、フォワーダー、スイングヤーダの三種類。
どれもこれも、私にとって初めましてのモノ達ばかり。


 昨日座学を終え、今日から6名ごと班に分かれて実技です。
機械操作は勿論、
実際の現場での動きや機械同士の連携作業方法など
幅広い内容となっています。

 午前中、我が2班はハーベスター担当。
ハーベスターとは?
『伐倒』『枝払い』『玉切り』が出来る機械です。
 

 木を掴む→木を切る→木を引っぱり出す→木の長さを計る
 →木を送りながら枝を払う→玉切る


作業工程を言葉にすると、こうなります。
これだけの作業を一台の機械で全て出来てしまうのです。
凄い・・・噂には聞いていたが何て機械なんだ。


 興奮醒め遣らぬ内に色々お伝えしたかったのですが、
言葉だけでは物足りない。
明日、全貌をしっかり写真に収め改めて御報告します。
街で日常生活を送っていて、まず目にする事はないでしょう。
この機会に、是非知って頂きたい。


 日本の山中でトンデモナイ変化が起きているのです!!


      by、ナカシマ アヤ


 

2008年09月05日

千里の道も、一歩から

来年度の施行計画に、作業道の開設があります。


 作業道?つくる??この私が???


”道”はもれなくついている街の付属品。
ある事が当たり前の環境におられる方が
ほとんどではないでしょうか。
勿論、私もその一人です。
なので、どうしても『道をつくる』というイメージが沸いて来ない。


 『やってみりゃ、わかるよ。』


社長はそう言われます。ごもっとも(笑)


 まずは第一段階。『道の通り道を決める』
等高線の入った地形図にプランA、プランBという
二種類の色分けされた線を社長が書かれています。
実際に山を歩き、そのプランが可能かどうか検討して行きます。


まぁ、地道な作業です。
谷あり、尾根あり、川あり、岩あり、土砂あり etc・・・
その地形を一つ、一つ確かめながら、
あ〜でもない、こ〜でもないと、道順を決めて行きます。
真っすぐドンッと突っ切る訳には勿論ゆかず
登ったり、下ったり、色々な障害物を避けながら
ヘビの様にグネグネと進んでゆきます。

ここで気を付けなければならないのは、傾斜角。
4駆のワゴンなら少々の坂上れるじゃないかと、思いますが
実際、木を搬出する為の道でもあるので
沢山の荷を積んだトラックが
余裕を持って通行できる傾斜でなくてはなりません。
測量器具を使用し、傾斜角を確認して進んで行きます。


 どこでヘアピンカーブをつくるのか?


班長が一番頭を悩ませていました。


 一日中、山を歩き続けました。
今週、歩く現場が多かったせいか
太ももの裏、ふくらはぎの裏がピキピキです。
『鉄の足』と呼ばれた私の足が筋肉痛になるとは、情けない。
しかし痛い。


 また明日はさらにもっと・・・


     by、ナカシマ アヤ
 

2008年09月02日

バックホウ

 タイトルを見て、
『あぁ、あれね。』と想像出来たアナタ。
・・・素敵です。


 正直に言えば、林業に関わる前まで
建築現場や道路工事現場にある全ての機械を
ショベルカーと言うもんだと思っていました。
・・・お恥ずかしい。

 バックホウとは地面を掘る作業に使われる
ショベル系建設機械の代表的なものです。
よく、町中の工事現場でも目にするアレです。


 研修生二人、只今バックホウの操作練習中。
林業に使われる重機の中でも基本中の基本。
ここをマスターしなければ前に進めないのですが、
ナカナカ初戦から苦戦しております。

 
 機体の前進・後進
 バゲットの開・閉
 アームの曲げ・伸ばし
 アームの上げ・下げ


たった、この4動作の組み合わせなのですが
全く思う様に動かない。

 『頭で考えるんじゃない。体で覚えるもんだ。』

誰に聞いてもそう言われます。
なのでとにかく機械に慣れる事。
出来れば横目で通り過ぎたかったのですが、
どうやら避けては通れない試練。


『仕事後、毎日15分ずつ乗ろうね!!』


 勝手に同期を巻き込みそう決めてしまいました。
これでもう、逃げられまい・・・
いつの日か、軽やかにスムーズに動くバックホウを夢みて。


       b y、ナカシマ アヤ

2008年08月29日

めぐり逢えたら・・・

 アナタの話、度々耳にしていました。
 アナタの気配、近くに感じた事もありました。
 アナタの爪痕、しっかり木に刻み込まれていました。

 いつか、いつかお目にかかるだろうと思っていましたが
 こんなに早く、その日が来るだなんて。


ついに、クマが出ました。
出ました、と言うか通り過ぎました。


 今期残りの施行地、来年の予定施行地などを
社長、同期の研修生と共に車で見て回っていました。
クネクネ山道を下っていると
突然、黒いモノが視界に飛び込んで来ました。


『クマじゃ!!』


え!?まさか・・・と目を疑いましたが、そのまさかです。
クマは道を横断し、険しい斜面をヒョイヒョイ登って行きます。
車の存在に気付いたのか、時折こちらを振り返りながら。
まだ大人とは言えない、中クマ位の体格です。
こちらは車内に居るもんだから、
サファリパークに居るかの如く、
ついつい愛くるしく思ってしまいました。

まぁ、しかし。
山中で突然ゴッチンしたら・・・やはり恐ろしいでしょう。


 午後の休憩時、早速熟練作業員の方に報告しました。


『実際見て、クマがおる事が分かったら安心したじゃろう。』


なんとも妙な言い方ですが、
正しく、私の心境をピタリと言い当てられました。


        by、ナカシマ アヤ

2008年08月27日

わすれもの

 なんでだろうか・・・と自分でも呆れますが
度々、お弁当のお箸を忘れます。
恐らく一ヶ月に3回は。


 本日も。 
まぁ、そう慌てる事はない。
辺りには材料が沢山あるのですから。
(そう思っているから忘れるのかっ!!)
いつもの様に

『確かにリュックに入れたはずやけどなぁ・・・』

とブツクサ言いながら
ヒノキの枝でお箸造りをしていました。


 私がこそこそ削る姿を見つけ

『なんだアヤさん。まぁた、箸忘れたのかぁ!?』

『違いますよぉ。ナタの切れ味をみているだけです。』


 そんな返しは受け止められず。


『岡田よ。(一緒に働く緑の雇用一年生。私の同期です。)
 帰りにスーパー寄って割り箸一ケース買って来いや。
 こうも忘れるんじゃったら
 車にケースごと積んどりゃぁええわ。』


う〜ん。それは良い考えかも・・・と密かに思ってしまいました。
そんなやり取りを見て、
いつも笑わせてくれる熟練作業員 I さんが一言。


『そんな事よりナカシマさん。
 はよぉ、毎朝かばんに箸を入れてくれるムコをもらわにぁ。』


皆、大爆笑。
・・・そういう解決策があったんですね。


       by、ナカシマ アヤ

 

 

2008年08月25日

山林を所有するという事

 本日の仕事は山林調査。


『もう何年も行けてない山ですが、
 どうなっているのか、写真だけでも見たいものです。』


そんな御依頼がありました。
地番と所有者様のお名前を照らし合わせ
出て来た場所は・・・ナルホドかなりの奥地。
しかし!聞いたからには行くしかない。
社長と共に現地へ向かいました。


 この山には国土調査という杭が打ってあります。
この杭には一つ一つに番号がふってあります。
それを一つ一つ見つけては印をして歩き(得意のピンクテープです)
所有されている土地を確定してゆきます。

 
 これがナカナカ容易ではない。


谷境・尾根境、植生・林齢の違いなど
境界がハッキリしている所では杭の居所の予測が付くのですが
植生も同じ、林齢も同じ。
だけどどこかで区切られている・・・
そんな土地では下ばかり見て歩く事になります。
土の上、少しだけ覗く(勿論埋もれてる場合もあります)
4cm×4cmの杭を見つけるわけですから。


 無事御依頼の土地を見つける事が出来、写真にも収めました。
社長の判断により、間伐を行った方が良いとの事で
山主さんへお話に伺いました。


『遠い上に急斜面じゃけ、到底私が行く事は出来ません。
 もう捨てた気でおりました。
 正直、こんな奥の山ですから
 私が死んだら、後の者が面倒みるとは思えないのです。
 ここで手入れしてどうなるものかと考えますが、
 出来るならば、お願いします。
 おじいさんと一緒に植えて
 大切に手入れしてきた山なのですから。』


 ゆっくりと、一言一言噛み締めるように
そう、おっしゃいました。


 ただとにかく、今現在の山の状態を改善してゆく事に
気を取られていた私には衝撃の言葉でした。


 ”山主の方に黒字で返せる山造りを”


 社長が常日頃から言われている言葉です。
山は、堂々と受け継がれてゆくものであって欲しい。
心から、そう思いました。


       by、ナカシマ アヤ

2008年08月20日

おたくのチェーンソー

『おたくのチェーンソー、
 エンジンかかりにくくありませんか?』


本日、二度他の方にチェーンソーをお貸しして
二度共言われました。


『ん・・・そうですかねぇ?』


私がかけると、いつも通り一度でかかる。
力ではなく”クセ”の様なものがあるのでしょうか。


『おたくのチェーンソーじゃけ
 おたくの言う事聞くなら、せやぁないです。』


 なんだか妙に嬉しい一言。


チェーンソーを持ち出した当初、
とにかく恐ろしい機械でしかありませんでした。
勿論今でも、恐ろしい。
でも、それ以上に愛着もあります。
毎日の仕事での大切なパートナー。
少しずつですが、手に伝わる振動とエンジン音で
何を言わんとしているのか理解出来る様になってきました。


ガソリンがないのか。オイルが上手く出ていないのか。
刃が木に対して垂直にあたっていないのか。
はたまた、目立てが上達しない刃に呆れているのか(笑)


しかし、こちらがこんだけ愛しても
ちょっと油断すると、すかさず噛み付いてきます。

両想いになる為には
まだまだ時間が必要のようです。


     by、ナカシマ アヤ

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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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