Iターン者の林業最前線
山がくれた出会いに感謝
Hさん(32歳/森林組合勤務/富山県)
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| 森林整備以外にも、屋敷林の手入れなど地域色のある作業もこの森林組合の仕事 |
屋根の上からチェーンソーの音が響く。屋敷林の枝打ちを行うのはHさんだ。
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Hさんは東京都出身で、前職を辞めた後、平成9年から富山県のこの森林組合に勤務。「大学で林学を学び、林業の現場で働きたいと思っていました。前職も林業の会社でしたが、現場の仕事が少なく転職を考えまして。いろいろと探している中、タイミング良くここで体験林業の機会があり、それに参加したことがきっかけです」と、当時を振り返る。学生時代、森林ボランティアの草分け「草刈り十字軍」の関係でこの地を訪れたことがあり、既知の土地だったことも手伝った。これまで、山での育林作業はもちろん、作業路開設、屋敷林整備とオールマイティーにこなしてきている。
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「同じ日本だし、特に抵抗は感じなかったですね。結婚を機に、ここで1から始めるのもいいかな、という感じでした」と語るのは妻の美由紀さん。定着のための大きな要素「家庭」の問題をクリアしたことになる。さらに、「子どもができると、つき合いが広がりますね。家庭を築くことで、地域の人たちも私たちの本気を感じてくれるのかな」と、すっかり地域にとけ込んでいる様子だ。隣人で、職場の先輩でありIターンの先輩がいることも大きい。
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「スタートラインでよい仲間に恵まれたのではないか」と森林組合の課長。仕事では、年齢や経験が似た、息のあったメンバーと班を組むため、Iターン者が孤立することがない。それだけに班編成には苦労するというが、組合の細やかな配慮が感じられる。
Hさんは、「組合、周囲の人たちに恵まれたと思います。これでやっていけると思いましたね」と、定着の要因の1つをあげた。また、子どもができたことで意識が変わり、責任感も増した。(取材・塚本哲)
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| 爪をくい込ませて木に登る道具、「昇柱器」 |

