Iターン者の林業最前線
力仕事だけが林業じゃない
Gさん(27歳/森林組合勤務/愛知県)
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| 山の境界(所有林の境)を山主とともに歩くGさん |
山の境界(所有林の境)を山主とともに歩くGさん。まるで旧知の間柄のように会話が弾んでいる。茶目っ気たっぷりの笑顔、人を惹きつける人柄―。組合にとっては貴重な戦力に違いない。
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Gさんは、大学の森林科学科で林学を学んでいた。それでも林業のことがよくわからなかった。もっと知りたい、という気持ちから就林を決意した。
「現場で働ければ日本全国どこでも良かった」と、現場での仕事にこだわった。結果、女性ということもあり受け入れ先はなかなか見つからなかったが、運良く愛知県のこの森林組合と出会い、就職。今年で5年目を迎える。
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学生時代はワンダーフォーゲル部に所属。女性が山で苦労する点については、既に知識があった。ただ、当初は下刈り、枝打ち、間伐といった造林の仕事が主だったため、体力面での不利を感じたという。
「ある時、山主さんから『(Gさんが作業しているが)大丈夫なの?』と組合へ電話があったんです。山主さんから見れば、たとえ女性でも1人工は1人工。無理もないですよね」。辛い経験だったが、誤解は解けたそうだ。また、同僚に気を遣わせるのが申し訳ない、甘えてはいけない、と人一倍頑張ってきた。現在は、そうした作業の礎となる境界確認や測量、選木のほか、森林施業計画、各種事業の書類整備、手続きといった仕事が多い。「選木や測量だと、空身に近いので男性とも差が出ません。心おきなく仕事ができます」。
この日コンビを組んでいた常務理事は、「体力の心配があったが、チェーンソーを持たせても、へたな男性よりよほどいい。細かいところに気がついたり、男性にはない長所もある。性格的にも人に好かれやすい」と、山主との接点が多い現在の仕事を共にすることもしばしばだ。(取材・塚本哲)
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| 測量用のコンパス |

